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「あーあ、開業したものの、こうも暇じゃね。」
「でもっ、ほらっ、商工会議所に開業届も出したしっこうして事務所も構えたことだしっ。ね!」
「ったく、お祖母ちゃんもなんでこんなことさせるのよ~。陰陽師の修行なら、大学卒業まで休ませてよ~。せっかく純徳学園に入学して花の女子高生になれたってのに。高校デビューの妨げだわ。」
「だからさ、サッチは放課後だけでいいんだからさ、俺なんか就職浪人してるなら手伝えって次第でさぁ、公務員試験受かるまで延々やるんだぜ、お宅のお祖母ちゃんのおかげでひたすら毎日店番よ」
今日も店ではサッチこと沙良、純徳学園高等部一年にして陰陽師、フルネーム宮口沙良は有名デザイナーがデザインした制服姿のまま、文句ぶーぶー。
その幼馴染みにて東大大学院生でありながら社会に適応力のない佐村こうじもヤル気なし。
頑張ってるのは、実は妖怪の成田春樹。
サッチとこうじとハルちゃん、3人そろって何でも屋なんです。
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