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アパートの階段を早足で下りて会社へ向かって走る
「今日も間に合わないなぁ…」
僕の家から走って20分程の距離に会社がある
僕の勤めている会社は、株式会社リサイクルコーポレーション
具体的に言うと世の中にある無駄を無くし、新たに再利用出来る商品を開発しているところだ
でも正直中途半端な商品ばかりだ
走って5分は経っただろうか、息を切らして会社に電話を掛ける
「はぁ…すいません…今日も遅刻しそうなのでご連絡を…」
「あ!?いつまでも甘えてんじゃねぇ!!寝坊だろ!?これで3日連続だぞ!?社会人としての自覚を持て!!マッハで来い!!…プツッ」
「はい…本当に申し訳ありません…」
きょうも怒ってたなぁ須藤さん…そりゃそうだよなぁ…
須藤さんは開発部のリーダーをしている
鬼のように強面で図体も大きく、聞いた話によると昔は地元の暴走族のリーダーだったという
社員の間では「鬼藤さん」と呼ばれている。
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