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「ようやく気が付いたようですね。うちはイタチさん。」
「!?」
突然聞こえた声の方に振り向くイタチ。そこには黒いローブを着た、白髪の長髪の男が立っていた。
「・・・誰だ?貴様は・・・」
「おっと、驚かせて申し訳ない・・・僕の名は黒川・・・あなたをこの“空間”にお呼びした者とでも言えばわかりますか?」
「貴様が俺を?ならば聞こうか・・・ここは何処だ?何故俺は生きている?俺は確かに死んだ筈だぞ・・・」
「この“空間”はあなた達で言う、“天国”みたいなものです・・・ご心配なさらずとも、あなたはあなたの弟との戦いで確かに命を落としましたよ・・・」
「・・・フッ・・・なるほど・・・ここが“天国”か・・・逝くべき所が違うんじゃないか?・・・俺は本来は“地獄”行きの筈だ・・・俺は自分の家族を・・・一族を滅ぼした男なのだからな・・・」
イタチはそう言って、何処か悲しそうな顔をする。
「確かにあなたは自分の一族を滅ぼしました。しかし、それはうちは一族が反乱を企てているのではないかと疑った上層部からの極秘任務でやったこと・・・当時はうちはマダラも木の葉とうちはの両方を滅ぼそうとしていた・・・当時は戦争を嫌う平和主義者だったあなたは木の葉を守るためにうちはマダラと交渉し、共にうちは一族を滅ぼしたことも知ってますよ・・・」
「!?貴様・・・どうしてそのことを!?」
「フフフ・・・そんなあなたの事情は僕の“主”も知っています・・・だからこそ、あなたのその“力”・・・今度こそ正しい道に使って貰うためにも、あなたにお願いしたいことがあってお呼びしたんです・・・」
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