【暴走Ⅱ その壱】

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『じゃあ、蘭花ちゃん。見せるわよ。いい?柳希君もよ~く見てよ。凄いから!』 嬉しそうに、うんうん。頷く会長。 犬に見えるのは、私だけだろうか? すると、紗江先輩が何処に隠していたのか、大きな筒を出した。 そして、 『ジヤーーーン!!』 バッと広げたのは、あの時の写真がポスターとなったもの。 ってか、デカっ!! ポスターって、こんなに大きかったけ? 「……大きいですね。ちょっと、ビックリしました。」 隣に居る会長を見たら、何故か固まっている。 どうした!! 「…会長?……おーい。大丈夫ですかぁ。聞こえますかぁ。」 フリーズ状態持続中。 では、ほっといて。 「紗江先輩。このサイズで、張り出されたりするんですか?でかくないですか?」 ポスターを持ちながら、答える紗江先輩。 『ん?これでも、小さい方かもよ。この会社の化粧品、結構若い子に人気で 同じ年代の子でも、化粧でここまで綺麗になれる。って、いうのをアピールしたかったんだって。で、蘭花ちゃんがピッタリ!って、訳。だから、渋谷とか原宿なんかの若者が集まる街に、これ以上の大きいポスターが貼られるって、お母さんが言ってたよ。あっ、ちなみに一番大きいのは、高層ビルから垂らされてるアレだって。』 詳しい説明ありがとう。 でも、何とおっしゃいましたか? 私の聞き間違いでしょうか?
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