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僕はパパとママが嫌いだ。
僕と二人きりの時、パパは僕をどこかに連れていってくれるし、ママは美味しいご飯を作ってくれる。
でも、二人が揃うと僕は嫌だ。二人して僕なんて気にしないで、二人の世界に入ってしまう。
僕が小さい頃はそうでもなかった。よく電車ごっこをしたりしてくれた。
あれは、確か僕が小学校四年の時だ。
「亮。もう一人で留守番できるか?」
パパはそう訊いてきた。てっきり僕を一人前の大人と認めてくれるのかと思い、僕はすぐに首を縦に振った。
「そうか。なら、夜にママと二人で出掛けて来てもいいか?」
一人で留守番をしてみたくて、僕はあっさり了承した。その日は夜が楽しみで仕方がなかった。
でも、僕はその後後悔した。
結果から言うと、留守番はつまらなかった。暗いし、怖いし、寂しい。二人はいつまで経っても帰って来なかった。所謂、朝帰りだった。
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