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それから、二人が出掛ける機会は日に日に増えていった。
初めて二人が出掛けたあの日から二年。今では毎週土日は出掛けている。
寂しくなんてない。
そう虚勢を張るのも疲れてきた。でも、そんな僕の気も知らず、パパはこう言うのだ。
「亮、今日なんだが……」
「出掛けるんでしょ? ちゃんとご飯代置いてってね」
もう飽き飽きだ。この応答は一体何度目?
もう何も思わない。こうやって、親がいないのが僕の日常。
もう、何も期待していない。二人は決して僕を連れては行かないし、何をしてるかも教えてくれない。
どうせ、二人でよろしくやってるんんでしょ? 僕抜きで。
苛立ちを隠しきれず、ご飯代として貰ったお札を握り潰した。
かさり、とやけに乾いた音がした。
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