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頼りない外灯がぽつんと佇む路地裏。男の荒い息遣いだけが響いている。
「なぁ! 見逃してくれ! ちょっと魔が差しただけなんだ……!」
追い詰められた男は、壁を背にずるずるとへたり込んだ。
コツンコツンと踵を鳴らして、少女は近付いていく。
「こんなことして……お前も同類じゃねぇか……」
男は少女を見上げ、ガクガクと震えている。
少女は男の目の前に立ちはだかった。ただ無言で見下ろしている。
「畜生……!」
そして少女の持つナイフは、男の頚動脈を正確に捉えた。
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