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「あっきも彼氏と同棲してるのかぁ。
会いたかったなぁ」
「もう半年になるよ」
あれから朋佳のショッピングに付き合わされ、いつも秋恵と来ていた居酒屋に入って早２時間。
あまり酒に強くない朋佳は出来上がっている。
「長い事付き合ってるよね？ 結婚するのかなぁ？」
「…さぁ？」
修二と別れて半年。
アイツの事だから結婚なんて考えてないだろうな。
「…やめた方がいいのにね…」
「え？」
「何でもない。
和斗、飲み物ないよ？ ビール？」
独り言の様に吐き出された声は確かに耳に届いた。
予想もしてなかっただけに、驚きを隠せない。
「…何かあったの？」
「何かって？ どうして？」
「いや…、変に明るいから…」
「そう？
久しぶりに和斗に会ったから、テンション上がってるんだよ。で、ビール？」
「あ、うん…」
俺の聞き間違いか？
いや、確かに聞こえた筈なんだけど…。
それって
“結婚なんてしない方がいい”
って事だよな？
もしかしたら旦那が出張なんて嘘なんじゃ…。
「和斗？ 食べないのー？」
「あ、食べる…。
勿論今日姉ちゃん奢ってくれるんだろ？」
「あんた独身でしょ！ たまにはご馳走してよ」
「やっぱりそうなるか」
朋佳から話してくれるのを待とう…。
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