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「何でいつも彼女と長く続かないんだ？」
「急に何ですか…」
「晴花ちゃんは別として、ずっと気になってたんだよなー。１年続かないだろ？」
「…長くて半年かな」
梨奈と別れてから晴花と出逢うまで、好きでもない女と付き合ってきた。
『和斗は何を考えてるか解らない』
女達に必ずそう言われて別れるんだ。
もうその理由を話してもいいかな…？
「短っ」
「…本気になるのが怖いんだ…」
「ん？」
カウンターの左端に座っている修二は、不思議そうな顔をして俺を映している。
本気になってもまた裏切られる…。
ずっと怖くて前に進めなかった。
「本気で人を好きになるのが怖くなっちゃって。
愛しいと思う前に冷めちゃうんだ」
「何で？ 昔何かあったのか？」
「…俺も浮気された事あったから。本気で好きだった彼女に」
「え？」
“今は引きずってなんていないよ”
と、少し強がりな仮面を被って、笑みを浮かべる事しか出来なかった。
修二の驚いた顔を見ていられなくて酒を流し込む。
「もう昔の話。
あの頃は若かったなー。本気で結婚したいとか思ってたし」
「いつ？」
「23の時かな」
「そりゃ若いわ。 あれ？ でも…」
「ん？」
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