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やがて昼時になり、休憩を入れる。
二人はガリュー夫人の持たせてくれたバスケットを開け、軽食をとった。
午後からは、実際に検分を行った隊員に話を聞こう、ということで二人の意見は一致する。
ソロルの仕事が終わるのを待って、二人は連れ立って隊員の詰め所へ行った。
朝の厳正な雰囲気とはうって変わって、なにやら賑やかな話し声が聞こえてくる。
隊員たちの真ん中に、象牙色の制服を着た少年たちが数名集まっている。
ロビンの着ていたものと同じ制服。
違うのは、肩から胸にかけて最上級生をあらわす臙脂色の房飾りが付いていることだ。
この街の地図を広げ、巡回するコースについて隊員と話し合っている。
その場にいる人々の視線は、中心となって場を仕切る一人へと注がれている。
二人もまた、自然に目が吸い寄せられる。
十代の少年ながら、大人の中で物怖じしない落ち着いた態度。
育ちのよさそうな上品な顔立ち。
焦茶色の髪は午後の陽に照らされ、輪郭を暗紅色に透かせている。
あれがそうか、と二人は顔を見合わせる。
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