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「ロビン・ガリューか。お前も見てただろ?
外傷もない、ただ気を失っただけだ。」
「俺、力が強すぎましたかね。」
「あの場合はしょうがないだろ。
俺がやるわけにいかなかったし。
家の外で水ぶっかけたらすぐ飛びおきて、ぴんぴんしてたよ。
父親が付き添って帰った。気にするな。」
ディコンは安心した様子で着替えを進める。
「それより、エリオットと親父にずいぶん抵抗されただろ。
大丈夫だったか?」
「ああ、あれは楽勝っす。
獲物は短剣ですしね。
リーチも手数も俺のほうが上なんで。
エリオットのほうは弓も使いましたけど、射かけられるのも慣れましたしね。」
嫌味っぽく付け足す。
「だいぶ切っただろ?」
ルシエルが、血の染みたシャツを取りあげ、あらわになった背中と腕を心配そうに見やる。
ディコンはあわてて前向きになってへへへ、と笑う。
「うまくいったんで、これでいいんすよ。」
「ちゃんと休めよ。」
「何言ってるんすか。
日がな一日、ほとんど休んでるんですよ!
ほかにすることないし。」
「口がへらねぇな。」
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