3. 池田屋回想

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微笑を浮かべ、幸せそうな顔をする彼女。 私の記憶に残る、悲しそうに俯いて首を振る彼女とはあまりにも違っていて・・・ 彼が、彼女を連れて行ってしまった。 私は、直感的にそう思いました。 よく見れば、刀傷に比べて、地面に流れる血の量が少ない。 ここではないどこかで殺され、彼女だけがここに放置された。 では、彼はどこに? ・・・・・考えても仕方ありません。 彼女は、死んでしまった。 身寄りもないはず。 ならば、せめて私の手で葬ってあげましょう。 彼女の頬を、指でひと撫でする。 ・・・・・彼女の心は最後まで私のものにはなりませんでしたが、せめて体だけは私が。 追いついてきた新八さんに後片付けを手伝ってもらい、冷たくなった彼女を抱き上げると、光縁寺に向かった。
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