9. 約束

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「あなたが、間者の疑いをかけられて、土方さんに牢にいれられたと聞いて、驚きました。  もう、疑いは晴れたんですか?」 「ええ。」 ナツは、曖昧に頷く。 「良かった。」 「・・・沖田さん、ずっと、留守にしてたんですよね?私がここにいること、知らなかったんですよね?」 ナツは、彼に否定して欲しかった。 彼の口から聞いた言葉を信じたかったから。 ・・・だけど。 沖田は無言のままで。 「やっぱり、間者の疑いのある私とは、もう関わりたくないんですね・・・」 寂しそうにつぶやくナツ。 「違いますっ!違うんです!」 「何が違うんですか?会いに来なかった、それがあなたの答えでしょう?」 ナツは、思わず大きな声を出す。 沖田は、首を振って、それを否定する。 「ずっと、答えを探していました。」 「答え?」
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