第3話

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2012/12/12 私は彼の車に乗り、運転免許センターに来た。 「うぅ…」 気持ち悪い。まだ時間があるから、私は車で休んでいた。でも、それもそろそろ終わり。 「もう行かなきゃ」 「大丈夫?気を付けてね」 「うん」 私は財布を持って、免許センターに入った。 「免許更新お願いします」 私は財布から免許証を取り出し、受付に提出した。 「それでは、視力検査と更新料の支払いを済ませてお待ち下さい」 私は支払い窓口が空いていたので、先に更新料を払って、小切手をもらった。 それを指定の紙に張り付けた。 「うわ…」 視力検査を行う場所にかなりの人がいる。相当待つな…。 私は何列か並んでいるところの、一番後ろに並んだ。 それから30分以上待ったところで、やっと私の番になった。 「眼鏡は普段からお使いですか?」 「はい」 「それでは、そのままお願いします」 私は双眼鏡の様なところを除きこんだ。 「穴の空いている方をお答え下さい」 「上、下、右」 私は次々と答えていく。眼鏡は変えたばかりだから、合ってないことはない。 「はい、終わりです」 「ありがとうございました」 「突き当たりを左に行ったところに受付がありますので、係員の指示に従って下さい」 「はーい」 私は言われた通りに行くと、係員に聞かれた。 「初回更新ですか?」 「はい」 「三階になります」 私は階段で三階に向かった。 「あれ?」 何か、足元がふらつく。うまく階段を昇れない。 体の重心がずれてるのかもしれない。 私は手すりに掴まりながら、ゆっくり確実に登って行った。 三階に着くと、部屋に案内され、人が揃ったところで、講習が開始された。 初回更新は2時間もあって、かなり長い。 私は吐き気に襲われない様に、適当に聞き流しながら、窓の外を眺めたりした。 「それではこれで終わります、ありがとうございました」 「ありがとうございました」 皆一斉に外に出た。 一階に戻ると、順番に免許証が返却された。 私は新しい免許証を受け取り、彼に電話をした。 「もしもし?終わったよ」 「お疲れ様、入口の近くに停めてるよ」 「はーい」 免許センターを出ると、すぐに彼の車を見付けた。 私達は少しデートをして、家に帰った。
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