第3話

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もうすっかり寒いな…。 私は自分のタンスから、真冬用のモコモコパジャマを出した。 「それから…」 腹巻きデビュー!そしてモコモコ靴下。 「暖かい♪」 これは元に戻れないな。来年もやりそう。 「よし、少し運動だ」 私はマタニティー体操を、育児本を見ながら始めた。 バイトが無くなるから、確実に運動不足になる。 あまり太らない様に、少しずつでもやるつもり。 私はストレッチをしながら、広告を手に取った。 「あ、ツツミだ」 ツツミはジュエリーショップで、月曜日は、ここを見に行く予定。 「これ可愛いな…でもちょっと高いかな?」 二つで3万か…。あと1万安かったらな…。 ここに乗ってないやつもたくさんあるだろうから、見て決めるけど。 「結香、お風呂」 「はーい」 ヨガで少し体が暖まり、じんわり汗をかいてきたところで、お風呂が空いた。 私はさっそく汗を流した。 「ん?」 何か…心なしか、お腹がぽっこりしてきたかも。 自分のお腹を撫でると、何となく膨らみを感じる。 普通に太ったわけじゃないよね?赤ちゃんだよね? 私は自分で自分に言い聞かせ、湯船に浸かった。 「はぁ…お腹空いた…」 ご飯はちゃんと食べたけど、なんだかお腹空いた様な気がする。 最近、無性にお腹が空く。栄養取られてるのかな? どんどん栄養取って、大きくなるといいな。 でも出てくるときに大変だから、大きくなりすぎない方が良いな。 私はそんな我が儘なことを思いながら、お風呂を出て、湯冷めしないうちに服を着た。 体が冷えない様に、しっかり髪も乾かして、暖かい部屋でホットミルクティーでまったり。 マタニティー雑誌を見ながら、お腹を撫でていた。 「眠い…」 体がポカポカしてきたら、なんだか眠くなってきた。 早く寝て、体力温存しておこうかな?起きてるとお腹が空いて、何か食べちゃいそうだし。 私は夜食を避けるために、早めに就寝することにした。
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