白昼のカオス

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「んっ、んっ、んっ、んっ…」 初子の息遣いが激しくなる。 良介は猿轡の手拭いの結び目で痛々しく覆われた初子のうなじに舌を這わす… まだ湿り気の残る洗いたての後れ毛に鼻をうずめて、新しいシャンプーの香りに混じる汗の匂いを味わううち、良介自身も自分の欲情を抑えきれなくなってきた。 太腿に感じる初子の体の重み、下帯の中で勃起した肉茎の上には初子の尻が乗って初子が身悶えするたびに揉みしごく… 初子の呻きはいつしかくぐもった啜り泣きに変わっていった。 なおも良介の右手は初子の乳首を攻めたて、左手は紙おむつの手触りの下の初子の秘所を探り当てていた… 目隠し猿轡に顔面のほとんどを覆われ、全身を一本の束のように縛り上げられてのたうつ初子はまるで蛇のようだ…と思った瞬間、良介はそのたぎりを下帯の中に吐き出していた。 …今思えば、あの時中途半端なことをしたのが今朝の事態を招いたのではないかと反省している良介である。 それはさて置き… 嗜虐心に火が点いた良介は、縛り上げられたまま身悶えする初子の姿を見るうち今の初子に最適の苛めかたを思いついた。 …欲情の焔が燃え盛ったままの初子をこのまま放置したらどうなるだろう…と。 つまり『蛇の生殺し責め』である。 よがり続ける初子の胸縄を掴むと良介はいきなり乱暴に立ち上がった。 急に頭の支えを失って仰向けに宙吊りにされた初子はひぃと一声鳴いて体をこわばらせる…視覚を奪われた初子にとってはさぞや怖かったことだろう。 そのまま布団の上に初子の体を下ろし、体を硬直させたままの初子を簀巻きにしていく… 「汗かいちまったから俺もういっぺん風呂に入ってくるわ。」 手早く紐を締めながらまだ呆気にとられている布団の中の初子に話しかける… その時の初子の切なげな啜り泣きはまだ良介の耳に残っている… 大判の敷き布団を巻かれた中で身を捩り必死で逃れようとする初子は、既に良介が何を思いついたかを悟って猿轡の中で泣き喚いている。 それに構わず良介は次々と紐を締め上げて行き、とうとう初子は完全に拘束されてしまった。 「俺、明日も忙しいから風呂入ったらすぐ寝るし…おまえも早く寝ろよ。」 そうわざと冷酷に言い捨てると良介は部屋の灯りを落として後も見ずに戸を締めた。
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