01 日常の変化

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莉子ちゃんは幼馴染みの彼氏がいる。 付き合って3年だったかな? いつも綺麗な巻髪で、メイクも手抜きな日はない。 大人っぽくて美人。 あゆちゃんはふわふわのパーマ。 目がくりくりで可愛い。 守ってあげたいタイプって、きっとあゆちゃんみたいな女の子のことを言うんだと思う。 「で、姫乃聞いてる?」 「へっ?」 いけない。 二人に見とれちゃってて全然話聞いてなかった! だって私から見たら二人とも見とれちゃうくらい魅力的なんだもん。 「だーかーら、合コン!行かない?」 「姫乃行こうよ~! 莉子の彼氏の友達だから信用できるしぃっ。」 わわっ、いい匂い…。 私の腕に絡みついてきたあゆちゃんは、女の私が言うのも変だけどすごく女の子の匂いがしてドキドキしてしまった。 今更だけど、自分は女なのに本当にそうなのかと疑問に思ってしまう。 それ程女子力が低いのだろう。 一応お化粧は二人に教えてもらってなんとか覚えたけど、それだけではまだまだ足りないみたい。
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