01 日常の変化

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「あうっ…また今度、じゃ駄目かな?」 男の子と話すことすらままならない私には、合コンなんてまだハードルが高すぎる。 せめて普通に話せるようにならないと、その場の空気を完全に盛り下げてしまうのは目に見えているし…。 「分かった!無理しなくていいよ。 てか、彼氏欲しくなかったりする? もしかして今あたし思い切り余計なことした?」 急にしゅんと肩を落とし、ちらりと私を伺う莉子ちゃん。 いつも強気な彼女だけど、こういう時相手を気にかけて反省するところも彼女の魅力の1つだと思う。 「ううんっ!!そんなことないよ? 私だって女子高生だし、恋だってしてみたいもん。 でもまだ、合コン行けるほど免疫がないと言うか…。」 今度は私が肩を落とす。 「確かに姫乃男慣れしてないもんねぇ。 女子高だから男子と縁もないし。 ……やっぱり合コンだよぉ! 合コンで免疫付けちゃえばいいんだよ!」 「ちょっとあゆみ! いい加減にしなさい!! 大体あゆみは男慣れしすぎなのよ。 一見清純そうなのにちょっと口を開けば遊んでる女全開。 そして空気を読みなさい。 姫乃を自分の世界に引きずり込まないの。姫乃があゆみたいになったら、あたし嫌だからね!」 スラスラとあゆちゃんを嗜める莉子ちゃんは、いつもの強気な女の子に戻っていた。 やっぱりこっちの方がいいなっ。なんて思った。 「なによそれぇ~! こんな可愛い女の子そうそういないんだからねぇ?」 ぷうっと頬を膨らませるそれを見て、思わず吹き出してしまった。 その時だった。 3人で笑いあっていると私達のテーブルに、4~5人の男の子が近寄ってきた。
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