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「そうだよね。
いまさっき『男の子と縁がない』なーんて言ってたばっかなのにねぇ。
でも姫乃にはいいきっかけになるんじゃない?
少しずつあの人とお話してったら男の子にも慣れてくると思うよぉ?
あの人いい感じのイケメンだったし、何より若林高校ってシュン君と同じ高校だし~!」
興奮したようにはしゃぎながら、私の手を掴みぶんぶんと振り回すあゆちゃん。
嬉しそうだなあ。
恋してる女の子って、なんか可愛い。
「だからって姫乃を巻き込まないで。
押し付けたりしたら許さないわよ?」
釘を刺すように莉子ちゃんが言う。
こんな日常が楽しかった。
幸せだった。
だけどこの日から、少しずつ少しずつ日常が変化していったんだ。
いいのか、悪いのか、それはわからないけれど…
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