00 プロローグ

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助けも絶望的だと思う。 諦めるしか他にない。 だけど、分かっていても口をついて出る言葉は同じ。 「誰か、……助けて。」 もう呟くようにしか出なくなった言葉を、見上げた薄汚い鉄筋の天井に吐き出した。 こんなことになったのも、まだ遠くないあの日が始まりだった。 なんの変鉄もない平凡な私の毎日に、小さな変化が訪れたあの日……。  
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