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家の中からは返事がなかった
どうしたのだろうか…
「母さーん?」
二階へと上がっていく途中なにか焦げ臭い感じがした
駆け上がると家の一部が燃えていて、母さんが倒れていた
「母さん!」
すぐに大量の水で消化するし、日を消すが、母さんの容態が良くならない
むしろ悪くなっている
ギアの魔力を注ぎ込むと少しは回復したのか、話ができるようになった
「ギア?」
「大丈夫!?」
「あなたは早く逃げなさい。魔法都市に向かいなさい。そうすればなんとかなるわ」
「母さんは?」
「私は、もう無理よ…。早く、いきな、さ…」
そのまま息を引き取ってしまった
何故…
何故こんなことに…!
「ア゙ア゙ァァァア゙ァア゙!」
あの狼だ!
あいつが!
あいつが来たから!
…でも今は力が足りない
やつは確かにフェンリルだった
今倒したとしても復活するだろうから…
「今は、魔法都市に行かなきゃ…」
さよなら、母さん
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