第一章

第一病棟

「古藤さん、あなたは「頸椎症」(けいついしょう)という病気ですね…
　　　　この病気は主に脊髄の頸体骨がとげのように…」

模型をペンで示しながら説明していく。

患者も必死に効いていて、相槌を打つように頭がコクコクと動く。

痛いのに無理して動かしているのか…？

「治療方法はカラーをつかってゆっくり直すか、
　　　　レーザー治療で一気に直すかですが…」

「えっと…費用は…」

「カラーだと比較的安価です。
　　　　　ですが治るまでに時間がかかりおそらく…3か月ぐらいはかかるかと…
　　　レーザーの場合費用は高価になります…
　　　　　　　その代わりに2日ほど入院すれば普通の仕事に戻れます。」

「…じゃあ…レーザーでお願いします…」

「分かりました。
　　　　後はこちらの看護師の木村に聞いてください」

イスを少し回して隣に立っていた看護師を紹介する

「分かりました。」

「では古藤様こちらでございます。」

木村が先に歩いていきそのあとに患者も続く。

最後に「ありがとうございました」

と一言残し。