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「もう遅くなってるし今日はもう引き揚げよう。
おじさんとおばさんが待ってるから帰ろうか?」
アイは俺に手を差し出してきた。
「うん、帰ろう」
アイの手をぎゅっと握り俺と愛は手をつなぎながら帰って行った。
「まぁ、そのうち見つかるよ!」
道中、アイはそう言って笑った。
俺はアイのこの笑顔にいつも救われてた。
この頃のアイはよく笑っていた。
アイの笑顔は周りの人達を引き付け、元気にしてくれる。
明るく、活発で好奇心旺盛。
勉強はあんまり得意じゃないみたいだったけどスポーツ万能だった。
そんなアイはクラスの人気者だった。
一方、俺は内向的で人づきあいが苦手だった。
そんな俺をアイはいつもグイグイ引っ張ってくれてた。
アイの影響で俺は明るい子になっていった。
今の俺がいるのはアイのお陰なんだ。
俺は変わった。
そしてアイも変わった。
変わらぬ思い。
変わらぬ絆。
だけど、変わってしまった二人。
色んな事が頭の中で交差している。
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