アイとキズナ。

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「今更じゃないわ。 キズナの恥ずかしい事、沢山知ってるもの」 表情を変えずにアイは言う。 「まぁ、幼馴染だからな」 当たり障りない事を言い俺はアイを見た。 「この間のテスト結果、貼り出されてたみたいよ。 お互いいい結果だといいわね」 そう言い残し、アイはこの場を去って行った。 「見に行くかな」 俺もアイに続きこの場を後にした。 *** 「どれどれ……」 俺はテスト結果の貼られてる中央掲示板の前にいた。 このガッコは『文武両道』がモットーで学力テストは勿論、スポーツテストの結果も全て掲示される。 学年ごとに昇降口の近くにある中央掲示板に貼り出される。 掲示板に結果が貼り出されたばかりで生徒達が沢山集結してる。 「ほほぅ。 全教科、1位と2位はキズナと三宅が占めてるなぁ」 いつの間にか俺の横に来ていた泰蔵が頷きながら掲示板を見ていた。 「……泰蔵。 余計なお世話かもしれないが、頑張れ」 俺は泰蔵の肩をポンッと叩いた。 「あちゃー。 俺が赤点とったのばれちゃったかー。 ドンマイ、俺!」 泰蔵は自身を励ます。 「よし、結果みたし戻るかな」 自身を励ましてる泰蔵をほったらかして俺は教室へ向かった。
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