三ヶ月後

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「リック、あんたねぇ!トイレに行くとかいって、一体何分待たせたと思ってるの!?」 「いやぁ、やはは、なんだか凄くお腹が痛くなりまして………」 ラファリアが駆けつけ、リックは頭を掻きながら弁解を始めた。 「またぁ!?……貴方、いっつもいっつもお腹痛くなったって、一体どうゆう身体してんのよ!」 「い、いや~、だって、本当に痛いんだもの」 「だからって、何時も30分近く待たせるなんて可笑しいじゃないのよ!」 どうやら日常茶飯事らしく、毎回その理由では、彼女も納得しかねるみたいだ。 「ラ、ラファリアさ~ん、そ、そんな怒らなくても………」 甘えた声を出しても、今回はダメらしい。 「い~や、怒るに決まってます!」 ラファリアは可愛らしい膨れっ面をして、腕組みをしながらソッポを向く。 「あ~、こ、困ったなぁ………あ、そうだ!ラファリアさん、こっち来て!」 すると、困り果てていたリックは、粋なり彼女の肩を抱いて建物の陰に引っ張った。 「えっ、あ、ち、ちょっと!?」 かなり強引に見えたが、それでも言葉とは裏腹に、彼女はあまり抵抗している様には見えない。 「い~から、い~から!」 「な、なんなのよぉ!」 …………… 結局、リックはラファリアを連れて、建物の向こうに行ってしまった。 「……………」 一方、一連のやり取りを見ていた筈のミルフィは、何故か黙ったまま動こうとはしない。 彼女には、なんとなく彼がそうした理由が解っていたからだ。
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