灰色白髪の目覚め

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ビリ………ビリッ! 破れる衣類、剥ぎ取られる下着。 「い、嫌!いやぁああぁ!」 クッ、クククッ。 やっぱりだ、コイツは顔だけじゃねぇ。 身体も極上なら、嫌がり方も極上だ。 「ゲハ、ゲハハハッ!!」 何だよ、お高く止まっても、お前だって普通の女じゃないか。 最初から、そうやって泣いて喚いて、俺様に従えば良かったんだよ! 「…………ギ、ギリッ」 「なっ!?」 俺様がセーラを押し倒し、無理矢理犯そうとした時だった。 彼女は今までの女の中でも、最も憎しみを込めた瞳を俺様に向ける。 そしてその途端、彼女は舌を噛んだ。 真面目に、これには本当に驚いた。 まだ犯しても無いのに、自殺をしようとするなんて、初めてだ。 そこまで、俺様に触れられるのが嫌だったのか? 「テ、テメェ!や、止めろ!」 バシッ! 「あ、あぅ!」 思わず、手が出てしまった。 「んっ………ぐっ!?」 乱れた髪と血の間で、俺様はセーラの唇を強引に奪う。 バカ野郎が、せっかくの女を殺させるもんかよ! 「ん………んんんー!?」 俺様は治癒能力を発動し、セーラの口内を修復させる。 彼女はワナワナと震えていたが、驚きと混乱によって、ただ大きく目を見開いていた。 ズッ! 「………!?」 そして俺様は、無我夢中で。 更にセーラの目が、大きく開かれる。 俺様は彼女の中に突き入れ、彼女の悲壮な顔を見ながら興奮した。 「ゲハハッ、ゲハハッ!!」 「……………っつ!?」 最高だった。 他の女とは訳が違う。 とろけるような、甘美の蜜。 でもセーラは、一度だけ痛みを堪えるうめき声をあげただけで、後は終始に渡り無言を貫いた。 「……………」 「ど、どうした!ゲハ、ゲハハッ!なんか言えよ!おら、言えよ!」 「……………」 セーラはずっと口を閉じ、ただ俺様のなすがままにされる。 …………… ただ、彼女は泣いていた。 彼女の瞳からは、行為の間中、絶え間なく涙が流れていたんだ。 でもバカな俺様は、その涙に気が付く事なく、彼女の中で果てた。
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