0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
少し蒸し暑い、3段ベッドの3段目
扇風機の風が、後もう少しのところで届かない、そこはかとないもどかしさが僕を襲う。
でも、僕はここから動けない。
動いたら、全て壊れてしまうから。
重い静寂の中、唯一聞こえてくるのは
外で鳴く蝉の声と、時より通る車の走り去る音だけ…
車の走行音が遠くなるに連れ、
僕は思い出す、君のこと…
普段は、近すぎて気付かない…君の大切さ…
気付くと、君はそこにはいない
本当に必要な時、君はいない
どんどん遠く離れていく…時より通る、車のように…
最初のコメントを投稿しよう!