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夜の街のアスファルトに寝転がっている自分は どうかと思う。
雑踏とした大通りとは裏腹に路地裏(ここ)はとても静かで まるで別世界のような。
(しにたい、)
静かに目を閉じそんなことを思う。
もう、生きるのいいや。疲れたや。なんて。
「おねむなのかい?」
「、」
生きるのを諦めていた頃、そんな声が上から降ってきて 静かに目を開くとそこにはスーツをきた男が僕を見ていて。
「はは、傷だらけだね」
男は苦く笑って僕の傷だらけになった腕に優しく触れ言った。
「一緒に生きませんか、僕と」
瞬間、僕の身体にゾクリと鳥肌がたち 静かに涙を零していた。
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