狂った愛

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「ありがとうございました、凄く楽しめました」 「それはよかった、また機会があれば来てください」 「えぇ、ぜひとも」 姉さんと立川さんの会話を聞きながら会場を眺める。 なんだか寂しい気持ちだ。 「さ、行くわよ」 「うん、」 姉さんに声をかけられて会場を後にしようとすると、立川さんが近づいてきて行く場をはばかれた。 「6時になったらまたおいで、」 立川さんは小さな声でそう言って、笑った。 ゾクリ、とする。
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