子供達五歳

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その瞬間。 真黒な物は、表情等全くわからないが、顔のような物をこちらに向けると、明らかにニっと笑った。 何故そう思ったか。 それは、真っ白な歯が見えたから。 弧を描くように、黒い物が途切れそこに真っ白な歯の用な物が見えたのだ。 そして、次の瞬間。 影の姿の子供の様な物は、霞のように消えてしまった。 呆然と見る教師の目の前で、銀色の繭が弾けるように割れて、中から全く無傷の原因となった二人の子供達が姿を現した。 二人は意識を失い眠ってるような様子だった。 傷は一切ない。 教師達は慌てて子供達を連れて部屋を後にする。 結果。 二人の子供達は、魔力を完全に使い果たしており、もう魔力は残って居なかった。 その為、二人の子供達は別の施設に移されることが決定し、今後も定期的に観察は続ける物の、教育は終了となってしまった。
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