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「不思議な赤子だな」
しみじみと言った兵士が居て、他の兵士達も頷く。
「だが、集めなければならないのは、間違いないんだ。
さ。連れて行け」
兵士の言葉に、頷くと赤子・・・アルケーを抱いた兵士は奥の部屋に消えた。
他の兵士達は複雑な表情をするも、そのまま何時もの日常に戻って行った。
最後まで、扉を見つめていたアルケーと名をつけた兵士も、首を振ってから大きく息を吐いて、再び日常に戻って行った。
それからも数日の間。
彼等の元には、子供達が届けられた。
中には、隠そうとする者も居たが、無駄な事だった。
兵士の中には、精霊魔法を使える者も居て、子供の存在は全て感知できたから。
そうして、彼等は国中・・・・いや、人間界のあらゆる場所から子供達を集めた。
そして、事前に準備してあった学園に全員が集められた。
学園の名は、英雄学園。
英雄となるべき子供達の教育機関。
多くの優秀な先生の指導の元、最強の英雄を作る為に・・・・・。
人間達の命を護る為に。
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