学園の子供達三歳

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「何時まで、本ばっか読んでんだよう!外行こうぜ!」 そう言って、茶髪の男の子は横に居た白髪の男の子の読む本を取り上げた。 白髪の男の子は、茶髪の子を睨んで言った。 「もうーーー。返してよう!ジル!」 ジルと呼ばれたのは茶髪の子。 「ふ~んだあ!返して欲しかったら、俺を捕まえて見ろよう!」 そう言って走り出すジル。 白髪の男の子は大きく息を吐き出す。 「もう・・・・・・僕が午前中はあんまし動けないの知ってるくせに・・・・・・」 呟くように言うと、白髪の男の子・・・・・・アルは、クテっと机に突っ伏した。 少しして、直ぐにジルは戻って来た。 「何だよ。ちょっとは追って来いよな」 「無理」 アルは即答し、ぐったりとしている。 そんなアルの様子に呆れたように言うのは、ジル。 「全く。お前さあ、何でそんなにやる気が無いんだよ。 俺達は、此処に選ばれて来てんだぞ。 なのに、そんな態度してっと捨てられんぞ?」 ジルの言葉に、呻いて答えるアル。 「だって、動けないんだもん。 何というか・・・・・・身体中が痛いんだ・・・・。 頭の先から足の先までね。 どうしてなんだろうね」 そう言って溜息をつくアルに言った。 「お前さあ。何か身体が痛くなるような事してんの?」 アルは首を振る。 「ううん。何にもしてないよ」
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