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「さ。手を置きなさい」
教師の言葉に、次に入ったアルは緊張した表情で手を置く。
すると、今度は違った意味で驚く反応が起こった。
それは、色の変化は全く起こらなかったのだが、強烈なスパークのようなものが水晶珠の中で巻き起こり、水晶珠は一瞬で粉々に砕け散ってしまった。
部屋の中は悲鳴が起こり、そして沈黙した。
アルは青ざめてオロオロとし、教師達は顔面蒼白だった。
「な・・・・・何だ?今のは!」
「色は・・・・出なかった?」
「じゃ、無属性?」
「なのに、中が光って吹き飛んだって・・・・・・魔力量は多いのか?」
「でも、無属性ですよ?使えるの?」
「どうなってるんだ?」
教師達は、口々に言い合う。
今まで、学園で教育に携わって来た者達も戸惑う。
当然だ。
こんな反応は今までに考えられなかったから。
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