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本来、そう言った事は自力で出来るようになる10歳過ぎ。
だが、此処に集められた子供達は普通ではない。
なので、少しずつ教師達がつきっきりで教えて行く。
勿論、教師がいないときには決して勝手に行ってはならないことを強く言い含める。
破れば、魔力の暴走が起きる場合が有り、最悪爆発して死ぬこと。
しかも、周囲の多くの子供達をも巻き添えにして死ぬ可能性が有る事を子供達に告げる教師達。
だが。
何処にでもいるものだ。
大人の言う事を信じない子供。
「何だよ。こんなの簡単じゃんか!」
そう言って教師達の居ない部屋で魔力球を作る子供。
しかも、完全な無属性になりきれていなく僅かだが、その子の属性の色・・・・土属性の茶色が混ざっていた。
「な!お前何やってんだよ!
先生居ないのにそんな事しちゃいけないんだぞ!」
魔力球を浮かせる男の子は言う。
「何だよ!お前怖いのか!臆病なんだなあ!」
「な!煩い!僕だって出来るもん!」
そう言って、その子も作りだしてしまった。
だが、それは綺麗な珠では無かった。
僅かに歪に歪む魔力球。
「な!へったくそう!」
最初の子が笑うように言うと、後から作った子はムキになって魔力を込める。
すると、突然魔力球は大きく膨らんだ。
周囲の子供達は悲鳴を上げて慌てて出入り口に殺到する。
流石に部屋の異常に気付き教師達が慌てて駆けつけて来た。
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