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斧は俺の体に当たる瞬間。
ーーーーーースゴォォォォォォォォォン!!!
一瞬の閃光と共に轟音が鳴り響き、辺りが空気の振動でエイミと俺を中心に波紋を立てると、眩い光に包まれる。
「うっ嘘だろ?………吸い込まれる!」
俺の体は、天高く打ち上げられ、俯瞰していた俺自身も同じ様に空に吸い込まれた。
あぁ………まぁどうでもいいか。
意識は遙か遠く。世界は回転と加速度を遂げながら、やがて全く違う世界へと変貌を遂げる。
「頑張れよ。兄ぃ…………」
かすかに鬼妹の声がしたかと思ったが、自分がどうなったのかも解らず、気が付けば深い意識の渦に飲み込まれていた。
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