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目を開けると真っ白なローブを着込み、杖のような物を握り締めながら立っている四十代位の女性が立っていた。
勿論、趣味ではなかったが熟女に目覚めそうな美人だった。辺りを見回すと、霧のような物に包まれ、女性の背後には壊れた神殿のような物が佇んでいた。
「ふっ………」
おさむは何か言い掛け様としたが、何かを言いよどむ。
「ふ?」
先程と同様に、威圧的ではあるが、良く通る声で女性が返すと。
「踏んで下さい!」
あっ、ちょっと後ずさりしやがった。
一瞬固まった後、小さく咳払いをし。“聞かなかった“事にして女性の話は始まった。
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