こんなのって有り?

4/48
110人が本棚に入れています
本棚に追加
/242ページ
 ちなみにこの古本屋は、居眠りこいた爺さんが一人で店番をしている。  しかも視力が弱い様で、男女の差もあまり解らないほど耳も遠い。  故に、高校生である俺も買う事が出来ると言う寸法だ。 「ハァハァ…………着いた…………」  二駅離れた古本屋は、知り合いなど勿論来ない。  というか、この古本屋に人気は常になかった。 「ふふふ……………アハハハハッハハハハ!!」  俺は勝者だ!これほどまでに完璧な布陣は無いだろう。  まさに計算しつくされた完全犯罪を成し遂げた気分で店に入った。
/242ページ

最初のコメントを投稿しよう!