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目の前には、どうみてもカエルのヒシャゲた様な、無惨な姿の自分が横たわっていた。
「コレが優待離脱ってやつか!」
優待されたくねぇ。
セルフボケツッコミを終えると、自分は死んだのだと再認識した。
そのまま佇んでいると、見覚えの有る水色の自転車が俺の死体の前に停車する。
「…………お兄ぃ……」
実の妹、西野 エイミ(中2)が、顔を伏せながら固まっていた。
「てへぺろ!オラ、死んだっぺさ」
目に入れても痛くも痒くもない妹に、聞こえるはずのないラストボケーを放ち人生は幕を閉じると思っていた。
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