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事が起こったのは一階の手前の部屋…。
その劇団の座長さんがその部屋に入っていて、奥さんは一番奧の部屋、息子は真ん中の部屋で寝ていた。
ある夜、座長さんが左を向いて左手を投げ出して寝ていた。
すぅ……。
部屋に人が入ってきた気配がして目が覚めた、でもなぜか目は開けなかったらしい。
（だれか来たな…）
そんなことを思っていると、それは座長さんが寝ている布団をめくり、座長さんが腕枕をする形でそれは座長さんの横に寝た。
（あぁ、〇〇かな？［妻の名前］……）
息子はもう父の横に寝るような年ではないので、奥さんが久しぶりに一緒に寝ようと思って来たのだと思ったらしい。
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