その1 本気狩る少女ナツ参上ッ!

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「何が起きたのよ」 今度はナツがTHE無傷だった。 「今のは、主様の魔法結界だ。そこそこは、攻撃を防げるから、上手く使いこなすんだぜ。後、魔人は生半可な攻撃じゃ表面の黒装に阻まれて、届かないから、気をつけるんだぜ」 シュガーは落ち着いた様子で、フワフワとナツの周りを飛びながら、ナツにそんなことを伝え、どこかへ、行ってしまった。 「じゃあ、どう戦えって言うのよッ!………うわっ!」 「ゲァッ!」 魔人も羽をはためかせ、ナツと同じように空へ飛び上がった。 今までは、ナツに無関心のようだった魔人も、攻撃をされたからか、ナツに対して攻撃的になっているようだった。 「距離をとる」 ナツは間合いに入らないように、飛びながら、魔人から、距離をとった。 「アタシは飛べる、速く飛べる。アタシは負けない」 自分を信じる、そのためにナツは、何度も、自分に言い聞かせていた。 「そして、絶対に助けるッ!」 そこでナツは、ある一つの攻撃方法を思い付いた。 すかさず、ナツは急上昇をした。 町を一望できるぐらいの高さまで、上昇した。 「砕けないなら、攻撃を強くすればいい、なら、アタシは加速する。加速する事で、この攻撃を届ける」 ナツは魔人に目掛けて、加速をつけながら、落下をしていった。 「届けぇぇぇぇえ!」 『流星落とし(メテオ・フォール)』 「………………ゲハッ」 魔人の守備力を上回ったナツのステッキが、魔人の腹に突き刺さっていた。 魔人と呼ばれた何かは、そのまま動かなくなり、漆黒の灰となって、ハラハラと飛び散っていた。 そこには、もう、ナツとシュガーと少年の姿は、なくなっていた。
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