第1話

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逃げ込んだ場所は、一層明るい場所。 色とりどりのモノがずらりと並んでいる。 食べ物の匂いが色々入り混じっていて やや不快だ。 どうやらここで色々なものを金属や紙と交換して、 持ち帰るようだ。 店というものだな。 確かスーパーマーケットというのが かつての報告書にあった。 なるほど。ここでなんでも揃うというわけだ。 と、 何やら甘い匂いがするのでよっていくと、 小さな生き物がいた。 これは人族のこどもというものだったと気づいたときは もう遅くて~ 『わんわん~』 と言いながら俺の耳を引っ張った 「ぎゃーやめろ~」 俺が叫ぶと、 そいつも 『わ~ん』 と威嚇してきやがった。 俺はあえあなく退散した。 人族はこどもも野蛮である。 よし、しっかり記録だ。
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