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逃げた先はまたやけにうまそうな匂いがする。
さっきとは打って変わって静かな感じだ、
グツグツと奇妙な音がする
『おやっさんもう一本付けてくれ、
がんもにイカゲソ、こんにゃくにたまごくれ』
なんだ呪文か?
俺が近づいていくと、
そこにいた人族が、
『なんだお前、そんな格好して、どこからか逃げてきたのか?
ははは、よく来たなあ、こんな夜は、
一人より二人二人よりもう一匹って、
なっ、おやっさん。
おやっさんこいつに卵と、牛すねでもやってくれ。』
『はいよ』
そう言って
俺の前に素晴らしくうまそうな匂いの食べ物らしきものを
おいた。
ガツガツと食べると、
そいつは満足そうに笑って、
『うまいか~?それは俺からのクリスマスプレゼントだ。』
といった。
そしてグイグイと俺の頭を撫でつけ、
『メリークリスマス』
愉快そうに笑った。
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