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----妹SIDE
わたしの近くにはいつでも誰かがいた。その子と話したり、遊んだりしてとても楽しかった。本当はやりたくなかったけれど「友達が増える」と聞いて、クラス委員に立候補した。わたしの他に立候補者がいなかったから当選した。その日から、わたしの周りにはもっと多くの人が集まってきた。そこそこ勉強もできたわたしは、教え合いとかもしていて、慕ってくれる子が多かった。
わたしは何ら気を使わなくても、物事はわたしの望む方向に進んでいく。それが快感だった。例えば、嫌いな子を遠ざけたいときに嫌いな子に直接言えば謝ってくれるし、陰口・悪口はみんなが広めてくれるから、その子はわたしから自然と遠ざかった気がした。楽で快感だった。不機嫌のときも、誰かが同調してくれる。
いつのまにか「ファンクラブ」なるものまでできていた。ファンクラブに入っている子たちはわたしのことを様付けで呼ぶから優越感に浸っていた。気分は大物女優だった。ファンクラブの子にいたずらをしても、「会長様のすることなら...」と涙ながらに言った。こういう展開はゾクゾクするものである。
その後もある子に無茶ぶりをして恥さらししたときは楽しかったし、体育館倉庫に男子と2人で入ったりした。
それでも嫌われることはなかったし、みんな親しくしてくれた。
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