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「…なあ…勇」
「うん?」
勇に近寄る潤一。
「…え…、なに?」
すぐそこに潤一の顔がある。
髪の先から滴る水滴が、彼のくっきり浮き出た鎖骨の辺りに落ちる。
火照り、うっすらと赤くなって
しっとり濡れた彼にじっと見つめられ、勇は不覚にも心臓が高鳴った。
「……っ」
たまらず目をそらす。
「勇…」
「なに…」
「……触っていい?」
「…うん…
…え?」
「いいの?」
「え…、は、ナニを?」
「…ナニを」
「………」
勇の表情が固まった。
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