嫉妬

5/6
前へ
/98ページ
次へ
  潤一はまだ解せないような表情なので、勇はさらに言葉を続けた。 「僕、あの子とより男友達と過ごしてたほうが楽しくてさ、 その事を言ったら、じゃあバイバイしよっか的な感じになって、 それで終わった。」 「ああ…、その時期によくある別れ方だな」 「はは」 「…で、どれだけつき合ってたんだよ?」 問われると、勇は頭の後ろで手を組んだ。 「一週間」 「長っ!!!」 「いやそこは『短っ!!』って言うとこじゃない?!」 「長いわ! 勇が他の奴と一週間もつき合ってたなんて…」 「昔の話だよ」 よしよし、と元気をなくし俯いた潤一の頭を優しく撫でた。  
/98ページ

最初のコメントを投稿しよう!

347人が本棚に入れています
本棚に追加