告白

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  一刀両断。 女子はその言葉を聞くと、小さく頭を下げて小走りで教室を出て行った。 廊下の方で鼻をすする音が密かに聴こえた。 その音は足音と共に、すぐに消えていった。 「……」 再び教室は静かになり、聞こえてくるのは雨音だけとなった。 潤一は、ふと窓の外に目をやる。 「…傘持って来てねーや」 「…おっといけね、勇、待たせてた」 潤一は鞄を持ち、教室の外へ駆けて行った。  
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