第1話その3~電車と路上にて思う事~

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人が全然いないのだ。 携帯で時間を確認するとお昼の一時ちょっと過ぎ。 私の乗った車両には、10人も乗っていなかった。 他の車両に移動してみてもどこも似たようなものだった。 どうやらお昼の電車は空いているらしい。と落胆した私はシートに腰かけたけど、ふとある事に気付いた。 座ってどーする!! 私が座っていたら痴漢したくても、お尻を触りづらいじゃない! 痴漢さん、ごめんなさい。 優雨が悪かったね。 今立つからね! さぁ、おさわりっ! と立ち上がったものの、車両に人がいないのは変わりがなく、それは終点『立川』まで続いた…。
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