第1話その1~優しい雨~

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だから、私の友達(私は友達とは思ってないけど向こうがそう思っているふしがあるのでそう呼ぶ)に、部活動に精を出し、汗を流して運動運動、夏場はゴキブリみたいに黒光りするほど日焼けしているのを見ると、私は「ひゃあ…」とひいてしまう。 他にも、私の友達(私は慈善活動の一環でつきあっているが向こうがそう思っているふしがあるのでそう呼ぶ)に、正真正銘のブスというのがいる。 彼女は中肉中背で、勉強出来ない、運動出来ない、シュークリームの上のほうみたいなボッコボコの顔面をメイクで隠そうともしない。 彼女を見ると、私は戦慄してしまう。 申し遅れました。 私は桐原優雨(きりはらゆうみ)16歳。 高校2年生。 今は夏休み中だ。 これは、私に彼氏が出来るまでの、恋のお話しなのでございます!
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