1人が本棚に入れています
本棚に追加
「僕から提案があるんだけど…」
彼女が蝶だとしても、今は人間の姿。でも、人間として一人で生きていけるわけもないし、そもそも人間になったのは、僕へのお礼のため。
だったら……。
「蝶に戻れるまで、ここで暮さない?」
「………」
「も、もちろん、君が嫌じゃなければの話だよ?それに、戻れる方法はこれから探すわけだし……」
「………」
「…一人じゃ、生きていけないよ……?」
「…いいの?」
頷く。
「ありがとう」
彼女は笑みをこぼした。
最初のコメントを投稿しよう!