第2話

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 「僕から提案があるんだけど…」  彼女が蝶だとしても、今は人間の姿。でも、人間として一人で生きていけるわけもないし、そもそも人間になったのは、僕へのお礼のため。  だったら……。  「蝶に戻れるまで、ここで暮さない?」  「………」  「も、もちろん、君が嫌じゃなければの話だよ?それに、戻れる方法はこれから探すわけだし……」  「………」  「…一人じゃ、生きていけないよ……?」  「…いいの?」  頷く。  「ありがとう」  彼女は笑みをこぼした。
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