二人に起こった奇妙な出来事

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  男の人ってこうなのかな? 好きじゃなくても、こんな風に接近されたらこんな風に変な気分になるものなの? そう思ってると、 「ね、樹利、よくもこの前はこの私の誘いを断ってくれたわよね。 ……だけど今日はなんだか、いつもと違うじゃない?」 彼女はそう言って不敵に微笑んだ。 ―――断った? 意地悪な夜っていうのは、断ったことだったの? そうだったんだ。 樹利さん、この人の誘いを断ったんだ! 嬉しさに胸を熱くさせていると、 「―――ね、シよ? 別に付き合ってくれなくてもいいわ、だけど一度、樹利とシたいの」 そう言って下腹部に手を伸ばされ、身体がビクンと反応した。 「やだ、樹利、すごい」 「ちょっ、やめ……」 ズボンの上から触られて、発火するように熱い。
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